2017/09/11

PHILOSOPHY OF BLUE GROOVE BUILD.




本日はご納車前の71`ショベル・チョッパーの
エンジン始動・走行シーンをムービーに収めましたので、
そのご紹介と共に,各車両の納車前の初期慣らしのロードテストや、
ブルーグルーブでビルドするモーターサイクルのフィロソフィ―について
この機会に、ご紹介させて頂きます。


今回はタイミングよく、キャラクターの似た3台のチョッパーが
ご納車間際となっておりますので、そのスタイルの違いを含め
ご紹介させて頂きます。

71`FX CHOPPER

こちらはフロリダ州で買い付けをした
オリジナルスタイルの71FXをベースに制作した
スーパーシンプルなショベル・チョッパーです。

パンヘッド純正リジッドフレームは、各部を修正し
フロントエンドや、71`オンリーのミッドコントロール/ブレーキ等は
オリジナルの年式をそのまま活かし、F21インチ/R18インチホイールをセット。
50年代のオールドペイント・ハマータンクや、シーシーバー、コブラシートなど
当時の往年のパーツを散りばめながらも、エンジン/ミッション
車体周りのセットアップもフルO/H。
こちらのショベルは近々九州のオーナー様の元へとデリバリーさせて頂きます。

68`EARLY SHOVEL CHOPPER

こちらも納車が近づいて参りました68`アーリーショベルチョッパーです。
56年のパンヘッドストレートレッグフレームに
68年のアーリーショベルモーター。
フロントエンドは33.4フロント/21インチ、R18インチホイール。
65年のハマーオリジナルペイントのガスタンクがセットされています。
こちらもコンパクトで扱いやすいスタンダードなチョッパーセットアップです。
こちらは愛知県のお客様へご納車させて頂きます。

69`EARLY SHOVEL CHOPPER

同じく、こちらも納車間際の69`アーリーショベル・チョッパーです。
オールドペイントの48年パンヘッド純正ベースのチョッパーフレームに
69年のアーリーショベルモーターを載せ、
フロントエンドは8インチオーバー・33.4フロント/21インチ。
R18インチホイールを装着。
69年スポーツスター・オリジナルペイントのガスタンクをセットアップ。
こちらも同様に車体すべてをフルリビルド。
こちらはローカルエリアのオーナー様へご納車です。





3台共にシンプルなレイト60`Sスタイルの
スタンダードなオールドスクール・チョッパーです。

これらはアメリカでの買い付けから含めますと、
リビルド/制作からエンジンに火が入るまで、
どの車両も実に1年以上の月日を費やし作業を行っています。



ブルーグルーブでは、大変有難い事に
いつも全国の皆様よりお問い合わせを多数頂いておりまして
いままでにも北海道から東北、九州から沖縄まで、
何台もの車両を全国各地に納車させて頂いております。

ローカルエリアのお客様であれば、
マイナートラブル発生時等、こちらの鎌倉のショップまで
お持込み頂けましたら、難なく対応が可能ですが
遠方のお客様となると、中々そう簡単にはいかない物です。

ブルーグルーブでは、そうしたトラブルを極力避ける為
納車前には、各車両共かなりの時間をロードテストに費やしております。

その為、車体が組みあがってからご納車までに、お時間を頂く場合も多いですが
こちらでのロードテストで出来る限り初期トラブルを出し切り、
ご納車後に調子よく走って頂く為に、
ブルーグルーブではメカニック3人で、
ロードテスト/慣らし運転を順次行っております。

その全員で1台1台チェックをし、デリバリー可能と判断した時点で、
お届けに上がらさせて頂いております。


組み上げたばかりの車両は、各部が馴染むまでは
初期のマイナートラブルが必ずと言っていい程発生します。

それは、ボルトの緩みに始まり、新品パーツの初期不良等
毎回、その車両ごとに事例が異なります。

それはショベルヘッドでさえ、今から約40年前、
ナックルヘッドでは実に70年の月日が製造されてから流れています。
それらのエンジン等は、今までの故障や破損の履歴、
またその時点で、どのように修理されて来たのか等
リビルドして行く上で、各々のバイクのヒストリーがとても重要になります。

そのバイクのヒストリーは長い年月の中で、当然1台1台異なりますので
それらを、その都度その車両に合わせたベストな対処をして行きます。

また、オーバーホール直後のエンジンは
非常に熱を発しやすく、特にこの暑い時期の
初期慣らしには相当気を遣います。
トランスミッションはギアが馴染むまで、確実なシフトチェンジをし
回転数も抑え極力バイクへの負担を減らす様に走らせます。


ブルーグルーブのメカニックは、この道50年以上の熟練職人を始め
ショベルヘッドがまだディーラーで整備されていた頃からの
キャリアを持つメカニック等
メインのスタッフは、少なくとも20年以上
これらのビンテージハーレーに関わってきました。
そのハーレーに触れて来た時間と比例して、それに付加する様々な経験を有しています。

その経験値より得た修理方法や制作方法、走り方等の基本的な取り扱いに至るまで
ブルーグルーブで制作する1台1台に、全てをフィードバックさせて頂いております。

ロードテストでは、街乗りから高速走行、色々なシュチュエーション下においての
総合的な条件を加味し各部のセッティングを煮詰めて行きます。
エンジンの始動等も、朝一番の始動、長時間乗り切った後の始動等
そのモデルやキャブ、バイクの特性、また新たなオーナー様の
ビンテージハーレーの経験値や、ご納車先でのライディングの状況、
ここ湘南との気温差までをも照らし合わせ、ベストな状態を作り
全体のコンディションを上げて行きます。

73`FX CHOPPER


そして、これらのオールドスクールチョッパーの制作には
オリジナル車両のレストア等とは、また異なる特性の経験値が必項となります。
それは、乗り手としても、それなりの距離を走って来たからこそ、
1台1台にフィードバックしビルド出来る物だと思います。

そして、それらは、まずは安全性が第一であると考えます。
安全性を損なうビルドはせずに、
エンジンや車体共に、長距離の走行やハードなランに耐えうる各部の作り、
出来る限りメカトラブルを回避する為の仕上げ等
実際に路上で経験をしてきた事や、そのスタイルのヒストリーやカルチャーに至るまで
余す事無く、全てを1台1台に注ぎ込んでいます。

そして、それらのブルーグルーブ・ビルドのバイクがお客様のお手元へと渡り、
オーナー様がバイクと過ごす時間を重ねる度に
更にオーナー様のライフスタイルに溶け込んで行くような
バイクがお届け出来ればと思います。

そして、そのハーレーと共に過ごす時間が
お客様の人生を更に豊かにする事が出来れば、それは素晴らしい事だと思います。

私共はハーレーと言うモーターサイクルに
人生の一部を育てられたと言っても過言ではありません。
それはいつしか、気が付くとライフスタイルとなりライフワークとなりました。
それらをお客様へお届けする事は、大変光栄な事でありますし、
それがブルーグルーブの使命の一つであると考えます。

BLUE GROOVE
〒247-0064
神奈川県鎌倉市寺分214-104

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